アメリカ村・輸入住宅

アメリカ村・輸入住宅
兵庫県淡路市

阪神・淡路大震災後の暗く沈んだ人心を一新するため、今後のライフスタイルまたはエコロジーなど、時代の文脈を読み次世代を強く意識した住宅団地として、住み心地のよい木質系のアメリカからの輸入住宅を採用した。輸入に際して、屋根瓦も初めから住宅資材とセットされていたが、あえてキャンセルして輸入せず日本の風土にマッチした淡路産の瓦を使用しました。色彩計画は暖色を基本とし、屋根及び壁の色は同系色を採用。その上品さ、柔らかさ、温かさ、優しさを濃淡により表現しています。
 土壁の粗目(ざらめ)な質感に呼応するように、瓦も無機顔料を含んだ「釉薬」を使用して光沢のある従来の手法をとらず、 微粒子の粘土(エンゴーベ)を塗布し、粘土そのものの発色を生かし、艶消しで色斑(いろむら)の色差がゆるやかで、 表面の微細なざらざらによる陰影が紡ぎ出す純粋な素材のもつ生命力を特長とする彩陶瓦・朱華(はねづ)を使用しました。一日のうちでも、 太陽の入射角度とか天候により「うつろい」の表情を醸し出します。  

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